分析講座 第26回 市場POSデータ分析:上級①

今回から市場POSデータ分析の上級編として、通常の市場POSデータではできない分析方法を紹介していきます。

 

まず、最初に紹介するのは、併売分析です。

 

どのカテゴリーでも基本的に競合品が存在します。併売分析では、その競合品がどの程度、自社商品の売上に影響しているのかを把握することができます。また、他社商品だけでなく、自社が期間限定品などを発売することによって、既存品とのカニバリゼーションの状況を把握することも、製品戦略上、大切になってきます。

以下のグラフは、競合品の影響を分析した併売分析のアウトプットイメージです。

 

 

左の棒グラフは、自社アイテムAが品揃えされているが、競合品Bは品揃えされていない店舗、右の棒グラフは自社アイテムAと競合品Bが併売されている店舗で、数値は数量PIになっています。

 

自社アイテムAの数量PIは、競合品Bと併売していない店舗、併売店とも4.7~4.8個でほぼ同じ数値となっています。つまり競合品Bの販売の影響は、ほぼ受けていないということが言えます。商品のタイプから競合していると考えられる他社商品があっても、併売分析をしてみると、売上の影響はほとんど受けていない結果となることは良くありますので、一度分析してみてください。

 

*株式会社KSP-SPでは、本記事の併売分析(併売店分析)をスポット提供しております。ご興味のある方はお問合せください。(リンク先 https://www.ksp-sp.com/contact_us/

 

データ出典:KSP-POS

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