POSデータ比較

“売れてるから大丈夫”は危険信号?平均単価で課題発見を

売上が好調なカテゴリーを持つ得意先に対して、自社商品を提案したい。

しかし「すでにうまくいっている」ように見える相手に、どこに課題を見つけ出し、効果的な提案すれば良いか分からない…

 

本記事では、こうしたお悩みに対して「平均単価」という視点から、アプローチする方法をご紹介します。

 

 

本記事を執筆している2025年6月現在、社会全体でインフレ傾向が強まっており、
多くのモノやサービスの値段が上昇しています。

この様な状況下で、仮に「平均単価を下げて数字を伸ばしている」得意先であれば、
それは一時的な売上増加にとどまっている可能性があります。
というのも、インフレ環境下においては、メーカー側の価格改定も頻繁に発生しており、
単価を下げる余地が非常に限られてくるためです。

 

こうした背景を踏まえると、以下のような提案が有効です。

平均単価が下がっている得意先様には…>
単価を上げながらも売上を維持・拡大できるような提案を検討しましょう。
たとえば、付加価値のあるプレミアム商品やセット販売などが考えられます。

 

<平均単価が上がりすぎている得意先様には…>
価格改定に乗じて、上げすぎてしまい、競合に負けてはいないか…という面でも見てみましょう。

 

いかがでしたでしょうか。
今回は「平均単価の変化」に注目する提案手法をご紹介しました。

もちろん、他にも売上の中身を読み解くための切り口は多数存在します。
今後の記事で順次ご紹介していきますので、ぜひご参考ください。

 

資料づくりに即効!安心・無償で使えるトレンド情報

 消費者動向を先方に示したいが、メディアの情報は使用許可が必要で使いにくい…

 

 

その様なお悩みを持たれる方に、「Googleトレンド」の利用も一案です。

このサービスはGoogle検索のトレンドをグラフで確認できるので、生活者の興味の高まりを把握するのに有効です。
Googleトレンドのご利用については、貴社内でご判断ください。

例えば「ヤクルト1000」の検索推移を見ると、以前は検索数が急増していたものの、
現在は落ち着いており、トレンドが収束していることが分かります。

 

一方、KSP-POSでは売上が引き続き拡大しており、特に6本パックの需要が急増。
これは商品が日常的に使われるようになり、検索しなくても購入される段階に来たことを示しています。
この状況から、新規ユーザー獲得(トライアル促進)が次の課題であり、提案の切り口になるのではないでしょうか。