生成AI

これからの売場づくりに、POSデータをどう活かす?

これまで9回にわたり、POSデータ分析にまつわる「ちょっとした気づき」や「現場あるある」についてお話ししてきました。

最終回となる今回は、これらを踏まえて、POSデータをこれからどう活かしていけるのかを考えてみたいと思います。

 

最近では、生成AIを活用したPOSデータ分析もできるようになり、「何が売れている?」「どこに課題がある?」といったことを手軽に掘り下げられるようになってきました。一方で、現場の経験や「なんとなく感じる違和感」も、データの裏付けと組み合わせることで、より説得力ある打ち手につながります。

また、最近はID付POS(誰が何を買ったかまで分かるデータ)が注目されがちですが、IDがなくても、通常のPOSデータでも十分に活用の余地があります。
「いつ、どこで、何が、どれだけ売れたか」という情報だけでも、時間帯・曜日・天候・陳列場所・販促施策との関連を探ることで、売場改善のヒントは無数に見つかります。ID付に頼らずとも、基礎データを丁寧に見ていくことで、現場に即した発見はたくさんあるのです。

大切なのは、POSデータを「見て終わり」にせず、「だからどうする?」を日々の業務に落とし込むことです。
分析の手法は完璧でなくても、具体的な気づきを重ねていけば、きっとお店づくりの引き出しがひとつ、またひとつと増えていくはずです。

これからも、数字の向こうにあるお客さまの姿を想像しながら、POSデータとじっくり向き合ってみてください。
そんな日々の積み重ねが、明日の“ヒット商品”や“リピーター”を生み出す第一歩になるかもしれません。

 

生成AIはPOSデータ分析できる?実験してみた②(2025年10月時点)

前回に引き続き、生成AIを使ったPOSデータ分析を行っていきます。

今回はアイテム別の販売金額、販売数量、平均価格、数量/店、販売店率の単月比較です。

 

 

分析対象データは以下を利用しました。カテゴリー別の販売金額と平均価格の単月比較と、比較的シンプルなデータです。

 

プロンプトと結果は以下のとおりになりました。

 

ChatGPTは2022年11月にリリースされた当初、主に文章生成や質問応答に強みを持っていましたが、
数値処理やデータ分析の精度は限定的でした。
その後のモデル進化により、現在ではPOSデータやExcelなどの構造化データもある程度は解析できるようになっています。

特に売上構成比や伸び率、カテゴリー別のトレンド分析など、実務レベルの分析に活用できる部分も増えていると思いますので、皆様も積極的に活用していってください。

改訂)生成AIはPOSデータ分析できる?実験してみた①(2025年10月時点)

前回、「POSデータ分析とAI」について書きましたが、今回は実際に現在の生成AIでPOSデータ分析ができるかを検証したいと思います。利用した生成AIは、2025年10月時点の「ChatGPT 5」です。

 

 

 

分析対象データは以下を利用しました。カテゴリー別の販売金額と平均価格の単月比較と、比較的シンプルなデータです。

以下のプロンプトで実行しました。

アウトプットは以下のようになりました。

前年同月比を計算して、伸び率が高い、「畜産缶詰」をピックアップしていました。
次にもう少し具体的な条件で作成しました。

アウトプット

伸び率や売上構成比の計算が正確に行われており、売上構成比10%以下のカテゴリーを除外する条件も適切に反映されています。分析の基本に忠実で、妥当な結果が得られました。

今回はデータ量が少なめでしたが、次回はより多くのデータを用いて精度を検証してみたいと思います。