提案型営業

資料づくりに即効!安心・無償で使えるトレンド情報

 消費者動向を先方に示したいが、メディアの情報は使用許可が必要で使いにくい…

 

 

その様なお悩みを持たれる方に、「Googleトレンド」の利用も一案です。

このサービスはGoogle検索のトレンドをグラフで確認できるので、生活者の興味の高まりを把握するのに有効です。
Googleトレンドのご利用については、貴社内でご判断ください。

例えば「ヤクルト1000」の検索推移を見ると、以前は検索数が急増していたものの、
現在は落ち着いており、トレンドが収束していることが分かります。

 

一方、KSP-POSでは売上が引き続き拡大しており、特に6本パックの需要が急増。
これは商品が日常的に使われるようになり、検索しなくても購入される段階に来たことを示しています。
この状況から、新規ユーザー獲得(トライアル促進)が次の課題であり、提案の切り口になるのではないでしょうか。

 

 

トレンド分析を行うカテゴリーの粒度

目的によって、カテゴリーの粒度(細かさ)は変わってきます。
お悩みにでそうな事例を、いくつか挙げていこうと思います。

 

 

棚割スペース拡大を図り、自社商品の導入スペースを確保したい

たとえば、販売好調な自社商品の定番導入を目指す場合、
同一カテゴリー内で差し替えを狙うには、まだ販売実績が十分でない…というケースもあるでしょう。

その際には、不調な“別カテゴリー”を縮小し、自社商品が属するカテゴリーの棚スペースを拡大する、という方法も有効です。
このアプローチに向けては、自社商品の属するカテゴリーと、同レベルにある他カテゴリーの規模や
トレンドを比較・分析するのがポイントです。

 

新商品や小規模カテゴリーの場合の対処法:サブカテゴリーを作る

ただし、自社商品が属するカテゴリーが小さく、棚割スペースも極端に小さい場合や、
新たなカテゴリーを立ち上げたい新商品の場合、上記の方法は使いづらいことがあります。

そのような時は、「サブカテゴリー」を自ら作成することをおすすめします。作成時には、留意すべき点が2点あると思います。
・商談相手(バイヤー、卸営業など)が理解できるか、違和感を持たないかという点
「漏れ」なく括りを作ること。必ず「その他」を作る事で対処すること。

 

作成時の留意点は次の2つです。

  • 商談相手(BY、特約店営業)が理解できるか、違和感を持たないかという点
    事前に相手の考えを伺い、参考にして受け入れられうるカテゴライズを検討しましょう。
    商談時には、サブカテゴリ―に含めた商品の一覧も持参して、質問に備える事をオススメします。
  • 「漏れ」なく括りを作ること。必ず「その他」を作る事で対処すること
    いくつか例を挙げます。
    フレーバー別分類:プレーン、スモーク、ペッパー、その他
    容器形態別分類:パウチ、個包装、カップ、チューブ、その他容器

 

「その他」に入るデータが少量であっても、見る側にとっては「網羅的に考えられている」
ことが伝わり、資料の信頼性向上に繋がります。
サブカテゴリーの設計は、導入提案における“見せ方の技術”とも言えます。

 

ご提案活動の中に、ぜひ取り入れてみてください。

「売れる兆し」はここにある!POSと店頭調査で見抜く新カテゴリーチャンス

新たなカテゴリーへの参入を検討する際、「他カテゴリーの事例」を参考にすることは非常に効果的です。
本記事では、主な情報源として活用できる 「POSデータ」 と 「店頭調査」 の活用方法をご紹介します。

 

 

 

【POSデータ】

まずは、POS(販売データ)を活用して成長しているカテゴリーの傾向を掴みましょう。

例として、調味料カテゴリーを見てみると、近年チューブタイプの商品の販売が増加しています。
この背景には、「簡便ニーズの高まり」や「共働き世帯による時短志向」といった生活スタイルの変化があると考えられます。
このようなデータをもとに、現行商品ラインアップに加えてチューブタイプを投入すれば、
“既存商品の派生”ではなく、“新カテゴリーへの参入”という戦略が成り立ちます。

 

【店頭調査の活用】

次に、複数のチェーンで定期的な店頭調査を行うことも非常に重要です。

以下のような視点で観察すると、新しい発見が得られます。
・取扱い商品が増えているのはどの商品か
・カテゴリーごとの陳列商品数はどう変化しているか
・実際に手に取っているお客様の性別・年代など(定性情報)

こうした情報は、現場に即した“生きたデータ”として、戦略立案に活用できます。

 

新しい市場やカテゴリーチャンスを見つけるには、POSと店頭の両面からじっくり分析する時間と視点が必要です。
今回ご紹介した方法が、新規カテゴリーへの参入や、皆さまの業績向上のヒントになれば幸いです。

 

「小さなシェア」でも勝てる!バイヤーを動かす“サブカテゴリー提案”の極意

「自社商品が属するカテゴリーは伸びているものの、
トップメーカーに比べて規模が小さく、提案の切り口が見つからない…」

 

本記事では、そのようなお悩みを持つ営業の方にお読みいただければと思います。

 

そんなときは、自社商品の特長に関連する商品・カテゴリーを集めて「サブカテゴリー」として括り直し、
トップメーカーの提案と比較・差別化する方法をおすすめします。

例えば、自社商品の強みが「フレーバー」や「容器形態」にある場合、
以下のような切り口で独自のサブカテゴリーを設けてみましょう

   ・フレーバー別:プレーン/スモーク/ペッパー/明太子/その他
   ・容器形態別:パウチ/個包装/カップ/チューブ/瓶/その他容器

このようにカテゴライズすることで、他メーカーが見逃している視点からの提案が可能となり、
バイヤーにとっても新鮮で価値ある情報になります。

 

加えて、自社商品の属するカテゴリーにとらわれず、他部門の動向にも目を向けることが重要です。
意外なヒントが見つかるかもしれません。

 

例:和日配の〇〇カテゴリーで「明太子フレーバー」が伸長
個包装商品は部門を問わず好調。自社商品の特長と一致する

 

自社商品が有利になる切り口を見つけ、理解しやすい形でバイヤーに伝えることが、提案成功のカギです。
市場全体の数字では勝てなくても、自社商品にしかない価値を示すことで、
高シェアメーカーとは違った“角度”からバイヤーを動かすことができます。

 

ぜひ、自社商品の強みを活かしたサブカテゴリー提案を、ご検討ください。

また、サブカテゴリ―提案に伴う、留意点については、別の記事でご説明させて頂きます。

 

トレンド分析は“期間設定”で説得力が変わる!

先述の記事において、トレンド分析の期間を5年とお伝えしました
この記事では、期間設定を「状況に応じて変える」事で、更に効果的にトレンド分析を行える事、ご紹介して参ります。

 

 

短期間で動きの大きいモノについては、短期間のトレンド分析で示す。

 

例として、2022年に大流行した、ヤクルト1000を例にご紹介します。
2021年10月 – 店頭販売用の「Y1000」が全国発売
2022年    – 大流行となり、店頭欠品が頻繁にみられる状況となる
2023年以降 – 生産体制を整え、供給量増加したため、大幅伸長

 

ヤクルト1000 金額推移

 

短期間で動きが大きい商品については、5年間ではなく、
比較的短期間で示す事で相手に分かりやすく伝える事ができます。

 

一方、先述の記事では、緩やかに変化するカテゴリーについて触れており、以下の考えでお示ししました。
・安定したカテゴリーの場合は、5年など比較的長期のデータを示し、中期的な売場戦略につなげて頂く
安定したカテゴリーの場合、年ごとの変化量が少なく、インパクトに欠けます。
そこで、「5年」と長期的な期間を示す事で、変化量をある程度大きく見せます。
結果、説得力を高めて、しっかりと相手に伝える事ができます。

 

上記、いかがでしたでしょうか。
ご自身で納得された資料をお出ししないと、相手も納得されないと思います。
提示するデータの期間は、色々と試行錯誤されると思いますので、本記事がひとつの指針となれば幸いです。

 

「ひと目で伝わる!折れ線グラフの色づかいテクニック」

リモートワークが増える中、オンラインでバイヤーと商談する機会も増えている事と思います。

画面上でも、ひと目で伝わるように、折れ線グラフの色づかいを工夫する方法についてお伝えしていきます。

 

まずみなさまにお聞きしたいのですが、
下の2つのグラフにおいて、「コーヒー飲料」「炭酸飲料」をバイヤーに見てもらいたいとき、
どちらのグラフの方が目にとまりやすいでしょうか。

グラフ1

 

グラフ2

 

 

おそらく、多くの方がグラフ1の方かと思います。
伝える必要のないところを目立たせない様にすることに加えて、
伝えたいところを目立たせる色使い、画像の活用に取り組んでみましょう。

 

以下の方法を参考に、ぜひ試してみてください。

 

折れ線グラフの加工方法(Excel)

*Microsoft365の場合。その他のソフトでは操作方法が異なる場合があります。

 

最初は以下のようにグラフができます。

 

まずは「データラベル」を出していきましょう。

手順:数値を表示させたい点を選択・右クリック⇒「データラベルの追加」を2回続けて選択

 

↓ひとつずつ設定すると、以下のようになります。

 

 

次に不要な「縦軸」を消しましょう。
手順:「縦軸の数値をクリック」⇒「Delete」ボタンで削除

 

↓以下のようになります。

 

次に色使いです。

手順:「折れ線ごとに選択・右クリック」⇒「塗つぶし・枠線」ボタンで色を選択
     ⇒ここではコーヒー飲料を茶色、炭酸飲料を青色、その他をグレーで設定

↓以下のようになります。

 

仕上げに「フォントの大きさ」「枠線の太さ」「画像貼付」を設定して完成です!

商談に勝つために>ひと目で伝わる!一覧表の色づかいテクニック

ここからは、短い商談時間の中で、バイヤーにひと目で伝わるように、色づかいを工夫する方法についてお伝えしていきます。

まずみなさまにお聞きしたいのですが、
下の2つのグラフにおいて、「アイテム3」「アイテム4」をバイヤーに見てもらいたいとき、
どちらのグラフの方が目にとまりやすいでしょうか。

 

グラフ1

 

グラフ2

 

おそらく、多くの方がグラフ1の方かと思います。

伝える必要のないところを目立たせない様にすることで、伝えたいところを明確にする工夫をしてみましょう。

 

以下の方法を参考に、ぜひ試してみてください。

 

図形の透明度を設定する方法(Excel)

*Microsoft365の場合。その他のソフトでは操作方法が異なる場合があります。

 

手順①:「挿入」⇒「図」⇒「四角形」を選択

 

手順②:「図形の書式」⇒「図形の塗りつぶし」⇒「灰色」を選択

 

手順③:「図形の書式」⇒「図形の枠線」⇒「灰色」を選択

 

手順④:「図形の書式」⇒「塗りつぶしの色」⇒「透過性」を設定(ここでは30%とします)

 

手順⑤:完成した「図形」を目立たせたくない箇所において完成です!

 

 

悩む品揃え、どう決める?データで支える商品入れ替え戦略

バイヤーは、以下の様な悩みを持たれています。

(コーヒー飲料の品揃えを増やし、炭酸飲料を少し減らそうと考えているけれど…)

(どの商品を減らして、どの商品を新しく入れるべきか…。候補が多すぎて決められない…)

 

 

そんな時は、POSデータを使って整理・分析することで、判断しやすくなります。

ここでは「金額/店(1店舗あたりの売上)」
「実績店数(実際に売られている店舗数)」という2つの指標を使います。

 

この2つをもとに、「もっと多くの店舗で扱えば売上に貢献できる商品」を見つけましょう。

 

たとえば以下のようなケース:

炭酸飲料、コーヒー 販売金額アイテム別ランキング

エリア:全国、期間:2020年4月-2021年3月 *架空の数値です

 

アイテム3とアイテム4の「金額/店」を比較すると、アイテム3の方が高いにもかかわらず、
アイテム3はまだ取扱店舗数が少ない。

⇒ このような場合、アイテム3の取り扱い店舗を増やすことが効果的だと考えられます。

 

ここまでは、商談の流れに沿った商品選定の考え方をご紹介してきました。
次のコンテンツでは、短い商談時間でもバイヤーにしっかり伝わるように、図や表の見せ方を工夫する方法についてお話します。

分かりやすく、伝わる資料づくりにぜひお役立てください。

 

 

なぜ売れてる?なぜ落ちてる?仮説で読み解くトレンド分析

バイヤーとトレンド分析について話す際に、よく以下のような事を聞かれます。

「どうしてこんな数値の動きになっているのかな?」 

「消費者の動向はどうなっているのだろう?」

こうした質問に対して、毎回きちんとした消費者調査を行うのは現実的には難しいこともあります。
そこで、新聞やネットニュースなどのメディア情報をヒントに、仮説を立てて伝えてみるのもひとつの方法です。

 

例えば、今回のケースでは、次のような仮説をもとに、バイヤーと意見交換ができるかもしれません
・炭酸飲料は、家庭で作れる炭酸メーカーの人気が影響しており、スーパーの売上に影響を与えている可能性があるのでは?
・ドリップコーヒーなど家庭向け商品の需要が増えており、それがコーヒー飲料の売上を支えているのでは?

 

バイヤーは他のメーカーからも多くの情報を得ています。
こちらが仮説を伝えることで、バイヤー自身がその裏付けを集め、情報を補ってくれることもあります。
また、こうしたやり取りによって、認識の共有ができれば、次回の提案にも活かすことができます。
目の前の売上だけでなく、長期的な信頼関係づくりにもつながるので、ぜひ活用してみてください。

 

売上拡大のカギは“見極め力” トレンド分析を活用した戦略提案

バイヤーは「カテゴリー全体の売上」をどの様に拡大させていくか、日頃から悩まれています。

売上が伸びているカテゴリー、そうでないカテゴリーを見極めながら、
商品のラインナップや特売の計画を立案しており、
その判断の材料としてよく使われるのが、「トレンド分析」です。この記事では、そのトレンド分析についてご紹介します。

 

~トレンド分析とは?~
過去およそ5年間の推移を見て、市場が拡大もしくは縮小しているのかを明らかにする分析方法です

下のグラフ①が、そのトレンド分析の例です。ご覧になった事がある方も多いかもしれません。
※グラフは架空のデータです。参考までにご覧ください。

 

グラフ① 市場トレンド分析(2017年4月-2018年3月を100として)

 

市場規模の推移を見ると、炭酸飲料は少しずつ売上が減ってきている一方で、コーヒー飲料は安定して売上が伸びています。
この流れが今後も続くと想定するならば、商品のラインナップや特売の割合を少しずつ見直し、
売上が好調なコーヒー飲料に力を入れていく事で、長期的には安定した売上の増加が期待できるでしょう。

こうした傾向は定期的に確認し、必要があれば商談の際の資料にも取り入れていくと良いのではないでしょうか。