テーマレポート

【2026年10月】酒税法改正に伴うビール系飲料の市場構造変化

2026年10月1日の酒税法改正により、ビール系飲料(ビール・発泡酒・新ジャンル)の税率が一本化されました。税率の一本化に伴い、主要各社では従来の「新ジャンル」主力ブランドを「ビール規格」へ刷新する動きが加速しています。

RTD(チューハイ等)も増税となりましたが、本レポートでは税率一本化の影響を直接受けたビール系飲料の動向に焦点を当て、食品スーパーのPOSデータ(KSP-POS速報値・週次・全国)をもとに、制度改正前後の消費者購買行動を検証します。                                        

KSP-POSとは・・・

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2分でわかる「麻辣味」が選ばれる理由|「KSPレンズ」

”2分でわかる”シリーズでは、食品スーパーのPOSデータをもとにした「KSPレンズ」のフィルタを使い、注目の商品群から見える変化を紹介します。


「しびれる辛さ」が、家で選ぶ味に

麻辣湯や麻婆豆腐のように、辛さと「しびれ」を楽しむ料理が話題になっています。その話題をきっかけに、家で選べる「麻辣味」の商品が、さまざまな売場で増えています。
カップ麺や調味料だけでなく、米菓や豆腐まで。メニューではなく、「味」として広がっているのが、このフィルタの特徴です。

 

【代表商品例】

2026年春夏(3月~8月)で、金額は前年の約2倍。
商品数も約2倍

2026年3~8月のKSP-POSを見ると、「麻辣味」の金額は前年の約2倍、数量は2.5倍近くに伸びました(金額190%台、数量240%台)。

注目したいのは、商品の選択肢が増えていることです。商品数は86から168へ、約2倍になりました。一方、金額/商品はほぼ前年並み。一部の商品だけが押し上げたというより、品揃えが広がりながら、全体の実績も伸びている様子がうかがえます。平均価格は266円から208円へ下がっており、手に取りやすい価格の商品が増えた影響とも考えられます。

(データ期間:2026年3月~2026年8月)

「KSPレンズ」「麻辣味」フィルタより。金額・数量ともに大幅に伸長している。

 

商品数は約2倍に。平均価格は下がり、選びやすい価格の商品が増えている。

 

8月は、金額が前年の2倍超。足元ではさらに加速

直近の8月単月を見ると、金額は前年の2倍超、数量は3倍に伸びました。商品数も66から133へ、約2倍です。金額/商品は前年を上回りました。

半年で見られた「商品が増えながら、売上も伸びる」動きが、足元ではさらに強まっています。

(データ期間:2026年8月)

直近1ヶ月(2026年8月)。伸びは半年を上回る。

 

主戦場はカップ麺。調味料は前年割れ

カテゴリー別に見ると、中心はカップ麺です。金額は前年の6倍超で、構成比は3割強を占めます。インスタント袋麺やスープにも、高い伸びが見られます。

一方、麻婆豆腐の素などの中華調味料は前年を下回りました。メニューを作るための調味料から、そのまま食べられる麺へ、中心が移りつつあります。

(データ期間:2026年3月~2026年8月)

カップ麺が主戦場。米菓、豆腐、生麺など、前年にはなかったカテゴリーも加わっている。

 

広がっているのは、麺だけではない

米菓、豆腐、生麺、惣菜。前年にはなかった売場にも、麻辣味の商品が並び始めています。

ただし、販売店率を見ると、定番の中華調味料は9割台ですが、麺・米菓・豆腐の上位商品は1~6割台。まだ多くの売場に行き渡った段階ではなさそうです。

年代別では、30~40代の購入構成比が食品全体より高く、話題の味を家で試す層の存在がうかがえます。

(データ期間:2026年3月~2026年8月)

定番の調味料に、麺・米菓・豆腐などの新しい商品が加わっている。

 

「試す」から「日常の味」へ

背景にあるのは、「外で食べる話題の料理」だった麻辣が、「家で選べる味」へ変わり始めたことかもしれません。まずは手軽なカップ麺で試し、気に入った人が、つまみや食卓の一品でも麻辣を選ぶ。そんな動きが、売場を越えた広がりにつながっている可能性があります。

「生活者が選ぶものさしマップ」では、「麻辣味」は「出会い期×情緒的」に位置しています(編集部の整理による)。新しい刺激への期待で選ばれる段階にあり、これから伸びる余地があるのかもしれません。このマップは、「KSPレンズ」をご契約でない方もご覧いただけます。

 

▼生活者が選ぶものさしマップ

「KSPレンズ」のトレンドフィルタ「麻辣味」拡大の方程式=沸騰×じわじわでは、こうした広がり方をPOSデータから確認できます。麻辣が、どんな入口から、どのカテゴリーに広がっているのか、チェックしてみてください。


「KSPレンズ」では、食品スーパーのPOSデータをもとに、注目の商品群をさまざまな切り口で見ることができます。

「KSPレンズ」について詳しく知りたい方は、紹介ページをご覧ください。
食品トレンドの小さな変化を読み解く記事は、「KSPレンズ」公式ブログでご覧いただけます。

 

 

【2026年度上期(3月〜8月)】食品全体の価格上昇率は1.8%。上昇ペースは鈍化も、平均価格は22年以降の上期で最高に

今回は最新の値上げ実態を、2026年上期(2026年3月〜8月)の食品スーパーマーケットのPOSデータをもとにご報告します。

KSP-POSとは、株式会社KSP-SPが提供する食品スーパーマーケットの市場POSデータです。
店頭での値上げの実態、値上げ後の販売状況などが月次データ、週次データで確認いただけます。詳細はこちら→

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【2026年7月】熊本地震 POSデータに見る災害時の購買行動

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KSP-POSとは・・・

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