発行日：2023年9月1日
KSP-POS マーケットトレンドレポート Vol.169
- 無洗米は洗わずに炊飯できる便利さに加え、水質汚濁防止、循環型農業への貢献、CO2排出量削減という環境面でのメリットが注目されている。
- 美味しくない、栄養面で劣るというイメージが一部にあったが、実際には普通のお米と比べて劣ることはなく、えぐみのもと「肌ぬか」を取り除く事で美味しくなり、亜糊粉層を残すことで栄養と旨味が豊富になるとも言われている。
- 直近2023年7月の金額前年比は109％と売上も好調。（無洗米以外は105％）
＊POSデータの対象店舗数、抽出期間等は巻末参照。
金額構成比と前年比推移
米のうち、無洗米の金額構成比は13％。無菌パック米飯も含めると12％。無洗米と無菌パック米飯は同じくらいの金額ボリュームである。無洗米以外の米のボリュームが圧倒的に大きいが、好調なのは無洗米と無菌パック米飯。無菌パック米飯は過去12か月プラス基調で推移。無洗米は2022年9月まで前年マイナスであったが10月以降プラスに転じ、直近2023年7月は前年比109％。
▲KSP-POS食品SM（全国、2022年8月～2023年7月計）
▲KSP-POS食品SM（全国、2022年8月～2023年7月）
無洗米＆その他の米 容量比較
無洗米はそれ以外の米と比較すると、2㎏の小容量の構成が大きく、10㎏の大容量の構成が小さい。メインは無洗米もそれ以外も5㎏が大半の金額を占めるが、無洗米の方が5㎏の構成が大きく、当年は前年と比較して更に構成比が高まっており、金額前年比も109％と大きく伸長している。
▲KSP-POS食品SM（全国、2022年8月～2023年7月計）
アイテムランキング（2023年7月）
アイテムランキングでは、ホクレンのゆめぴりか5kgが1位、ホクレンの無洗米ゆめぴりか5kgが2位と続いている。無洗米の方が金額前年比が高く、114%と前年を大きく上回る金額となっている。
▲KSP-POS食品SM（全国、月次 2023年7月）
調査概要
POSデータ： KSP-POS 月次データ
期間 ：月次2022年8月～2023年7月
地域 /店舗数 ： 全国 約920店舗
＊KSP-POSは全国約1040店舗の食品スーパーから収集した販売情報データベースです。
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