では、前回の続きで、カテゴリー分析のデータを見ていきましょう。
注目すべきデータ指標は、構成比と前期比です。
まず飲料合計の前期比を見ると、チェーンAが98.4%に対し、市場は91.9%と両方ともマイナスになっていますが、チェーンAの落ち幅は市場より小さいので、前期比マイナスであっても悪くない状況です。
次に構成比に注目すると、炭酸飲料とコーヒー飲料が売上のほとんどを占めていることがわかります。チェーンAは市場の構成比より炭酸飲料が高く、コーヒー飲料は低くなっています。
カテゴリー別の前期比を見ると、チェーンAの炭酸飲料が107.4%と大きく伸びており、コーヒー飲料も93.7%と市場の前期比より良い状況でした。
今回の事例では、チェーンAは市場の状況より良いため、改善すべきところは基本的にありませんが、炭酸飲料が大きく伸びていたので、コーヒー飲料ももう少し伸ばせる余地があったかもしれませんね。
次回はこの続きで、アイテム別の分析を見ていきます。
データ出典:KSP-POS