
前回は、PI値とは配荷店の販売力の要因をできるだけ除去したデータ指標であることを伝え、終了しましたので、その続きを説明していきます。
以下のような状況の場合、数量PI値はいくつになるでしょうか。
PI値は、販売÷客数×1,000で計算しますので、
アイテムA=500個÷5,000人×1,000=100
アイテムB=1,000個÷50,000人×1,000=20
となりますね。
客数の条件を1,000人で合わせることにより、小売りの販売力の影響を除いた数値を算出することができます。
この例であれば、アイテムBよりアイテムAの方が品揃えすればよく売れる商品である、と言うことができますね。
上記の例は少し極端でしたので、現実的には1店舗あたりの販売とPI値で大きく変わるケースは多くありません。ですので、「絶対に1店舗あたりの販売よりPI値を使った方が良い」とまでは言えません。むしろ、1店舗あたりの販売のほうが具体的にイメージしやすいので、この指標を使うのが一般的です。
小売店などで、PI値を求められた場合は、PI値の内容を理解したうえで利用しましょう。
次回は、別のデータ指標を紹介します。
データ出典:KSP-POS