POSデータはPoint of Salesの略で、日本語では販売時点情報管理となります。
レジで商品のバーコードをスキャナーなどで読み取ることで、商品情報が登録されます。野菜などバーコードがない商品は、タッチパネルやレジのキーボードなどで販売情報を登録し情報が蓄積されます。お会計をセルフレジで行うと、データ収集の流れがわかりやすいと思います。
つまり、POSデータは【商品の売上実績データ】ですが、言い換えると【お客様と商品が出会う店頭における自社と競争企業の動きと、お客様の心の動きを反映したデータ】とも言えます。この意味では、見ることができないお客様の購買行動を把握するための重要な手段であり、<宝の山>と言われています。
特に食品は、お客様が何を購入するかの約80%を店頭で決めていると言われていますので、店頭でのお客様の購買行動を把握することは極めて重要です。
レジに関連したデータとしてはレシートデータがありますが、POSデータとレシートデータはデータの中身が異なります。(以下は一例)
レシートデータは購入者情報などがわかる点が強みですが、データ量は圧倒的にPOSデータが優位です。POSデータを大きなトレンドを理解する基準データとして活用し、そこでの“気づき”をレシートデータ等で詳細に把握する流れが適切です。
両方の特性を把握し、使い分けすることでデータ活用が深化します。