
今回は、第2回と第3回で紹介したカテゴリー分析の次のステップについて紹介します。
第2回で説明しましたが、POSデータ分析の基本は以下の2つです。
①数字そのものよりも、比較することで違いに着目する。
②大きいものから小さいものへ落とし込んでいく。
第2回と第3回では、嗜好飲料という大きなカテゴリーを②の小さなカテゴリーに落とし込み、①のカテゴリー別の大きさの比較(金額構成比)と期間の比較(増減率)をすることで違いに着目しました。
次は②さらに小さいものへ落とし込むことをしていきます。
上の2つのグラフは、日本茶カテゴリーのサブカテゴリー別販売金額構成比と増減率です。日本茶カテゴリーの中では、リーフ日本茶の金額構成比が50%を超えており最も大きい一方、増減率は94.3%で最も落ち込みが大きくなっています。どのサブカテゴリーの伸び率もマイナスですが、リーフ日本茶の落ち込みが最も大きく、日本茶カテゴリーのマイナスに最も大きく影響していることがわかります。
なお、カテゴリーやサブカテゴリーの分類方法は、統一された分類はなく、同じカテゴリーの企業でも分類の考え方は異なります。サブカテゴリー別に分けるだけでなく、容器別や容量別など分類の仕方は様々ですので、基本的には自社が定義している分類や契約しているデータに付属している分類を活用することが一般的です。
次回はさらに小さいものへ落とし込んで、データを見ていきます。
データ出典:KSP-POS