今回からは、より緻密な価格分析を紹介していきます。
その最初となる今回は、価格分析に入る前に、POSデータ分析で活用している「平均価格」について、理解を深めていきます。
平均価格は、販売金額÷販売数量で計算するので、上記の場合、一週間の平均価格は、販売金額55,000÷販売数量150=平均価格367円になります。
平均価格の計算式は知っていても、感覚的には「店頭で最も頻度の高い販売価格」と考え、367円が店頭で一番多い販売価格と勘違いすることがよくあります。
また、「367円で販売したら、1週間で150個売れる」という考え方は、367円で販売した事実自体がないので、ミスリーディングになってしまいます。
では、緻密な価格分析をする際にはどのようなPOSデータが必要かというと、「店別日次データ」です。上記の例で言えば、500円で販売すると10個売れ、300円で販売すると50個売れるというレベルのデータを集計する必要があります。
では、次回から実際に店別日次データを使った価格分析を見ていきたいと思います。
データ出典:KSP-POS