今回から小売店POSデータの分析方法を説明していきます。
小売店POSデータ分析のポイントは、市場POSデータと比較して、そのギャップを発見していくことです。分析の流れは市場POSデータ分析と同じで、
①カテゴリー→②メーカー→③アイテム
この流れで見ていきます。
ただし、小売店POSデータを分析する目的は、その小売店の売上を高めることが目的になりますので、②メーカー別の分析は必要ありません。メーカーからすると自社の売上を高めることが目的にはなりますが、「当社のシェアが低いので、もっと当社の商品を品揃えしてください。」と提案しても、小売店からすれば「うちの売上が上がらない商品をなぜ品揃えしなければいけないのか。」と言うのは当然ですね。②メーカー別の分析は、あくまでメーカーが「その小売店で自社はどのような状況にあるか」を知るために行うものです。
では、カテゴリー分析のアウトプットを見ていきましょう。
以下は、ある小売チェーンAの飲料カテゴリー別の販売金額と市場POSデータの状況を比較したものです。
こちらのデータの見方は、次回詳しく見ていきます。
データ出典:KSP-POS