分析講座 第6回 市場POSデータ分析:初級⑤

今回は、アイテム分析を紹介します。

カテゴリー分析からの流れでアイテム分析をする場合は、アイテムランキングで上位アイテムの動向を知ることが一般的です。

 

 

リーフ日本茶販売金額アイテムランキング 全国
20年4月-21年3月vs 21年4月-22年3月

 

データ指標は左から、販売金額増減率、金額シェア、販売店率、1店舗あたりの販売数量(個数)、平均価格です。販売店率と1店舗あたりの販売数量(個数)は、次回以降説明していきます。

上の表では、販売金額は増減率だけ表示し、販売金額の数字は表示していませんが、もちろん販売金額を表示することは問題ありません。ただし、サンプル調査である市場POSデータの販売金額は、当然、実際の市場の販売金額(市場規模)とは異なりますので、数字自体に意味はありません。増減率など比較することで意味のある数字になってくるため、販売金額は非表示にしています。

ランキング5位や7位、11位のアイテムの増減率が1,000パーセント代の数値になっており、非常に売上が伸びていると思ったかもしれませんが、これらのアイテムは前期の途中に発売された新製品です。POSデータはJANコードでアイテムを管理していますので、リニューアル品も新しいJANコードになれば、新製品扱いになりますので、データを見る際は注意する必要があります。

 

次回、このアイテムランキングのデータを分析していきます。

 

データ出典:KSP-POS

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