今回から、市場POSデータを活用した分析の基本を説明していきます。
まず、POSデータ分析の基本は以下の2つです。
①数字そのものよりも、比較することで違いに着目する。
②大きいものから小さいものへ落とし込んでいく。
まず、「①数字そのものよりも、比較することで違いに着目する。」を見ていきましょう。比較する項目は様々ありますが、最も多いのは期間の比較です。「前期比5%アップした」という表現は、記事などでもよく目にしますね。
次に、競合との比較も多いですね。競合とは、競合商品のことだけでなく、カテゴリーやメーカーなど様々あります。
以下はアウトプットイメージです。
左のグラフは、カテゴリー別の販売金額の大きさを比較したものです。メーカーやアイテム比較では割合を「シェア」というのが一般的ですが、カテゴリーの割合は「構成比」というのが一般的です。
右のグラフは、販売金額の増減率です。100%を基準として、100%を超えていれば比較期間より伸びている、100%未満であれば比較期間より落ち込んでいることになります。
次回は、こちらの2つのグラフの見方について、もう少し詳しく説明していきます。
データ出典:KSP-POS