発行日:2026年10月23日
KSP-POS マーケットトレンドレポート Vol.195
- 東京都心で観測史上初の37日連続降水を記録し、9月の気温が大きく低下。
- 気温低下により首都圏ではおでん関連、ココア・麦芽カテゴリーが販売好調。
- 夏の長期化などにより9月は年々数量PI値が低下していたが、今年の9月は販売好調となった。
*POSデータの対象店舗数、抽出期間等は巻末参照。
2026年9月 東京の気象状況
気象庁によると、東京都心では2026年8月27日から同年10月2日まで37日連続で降水を記録。
(これまでの記録は2019年の33日(6月27日から7月29日)が最長)
2026年9月の東京都心は、毎日雨を観測することになった。
下のグラフは気象庁のデータをもとに、2026年9月の日本各都市の平均気温と気温差についてまとめたものである。日本全国的に例年より気温が低下した中、東京においては他地域より気温が大きく低下していることがわかる。特に昨年との平均気温差は-3.8℃となり、長く雨が続いたことによる影響と考えられる。大阪・広島・松山・福岡の4都市については、平均気温は低下したものの25℃以上の平均気温を記録することとなった。(参考:最高気温が25℃以上30℃未満の日を”夏日”と定められている)

※( )内記載の地域名は、当社が定める10のエリア区分であり、記載している都市がそのエリアに属していることを意味する。
▲出典:気象庁ホームページ https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php
首都圏エリアで好調だったカテゴリー
下の表において、数量増減率が「首都圏>全国」かつ首都圏の増減率が102%を超えていた中分類を抽出。
【全国と比較し首都圏が好調だった”中分類”】

上記で抽出した中分類から、同様の方法で首都圏で好調だった小分類を抽出。
天候による気温変化により、特に「おでん関連」と「ココア・麦芽」カテゴリーが特に影響を受けたのではないかと推測した。
【全国と比較し首都圏が好調だった”小分類”】

▲KSP-POS 食品SM(全国、2026年9月)
各カテゴリーのエリア別実績
●平均価格の動向
着目した2カテゴリーのエリア別平均価格を確認すると、下図のような実績となった。
両カテゴリーとも概ね日本全国的に値段が上がっている状況が確認されたことから、生活者としては購買を控えやすい状況となっていた。

●数量PI値の動向
一方で、数量PI値については各カテゴリー下図のような実績となった。おでん関連品の首都圏における数量PI値は、全国で2番目の前年同月伸長率となった。中国・四国・九州エリアでも高い伸長率を記録しているが、東北・北関東・首都圏と比較すると20pt近く伸長率に違いが生じた。ココア・麦芽カテゴリーの首都圏における数量PI値は、全国で最も高い前年同月伸長率となった。他エリアでは前年並み、前年割れとなったエリアもある中、首都圏は前年比120%近い伸長率となった。

▲KSP-POS 食品SM(全国、2025年9月-2026年9月)
直近5年間の月別数量PI値推移・アイテムランキング
両カテゴリーとも9月の数量PI値は年々低下している中、2026年9月は大きく上昇する結果となった。
直近5年間の月別数量PI値推移


▲KSP-POS 食品SM(首都圏、2025年9月-2026年9月)
最後に各カテゴリーのアイテムランキングを確認する。
発売1年未満の商品を除き、両カテゴリーともほぼすべての商品が前年を大きく上回る販売金額を記録した。
夏の長期化により、年々需要期が短縮化・後ろ倒しになっていることが想定される中、長雨による気温低下により今年の9月は大きく売り上げを伸ばしたカテゴリーとなった。


▲KSP-POS 食品SM(首都圏、2026年9月)
*KSP-POSの平均価格、金額は全て税抜です。
調査概要
POSデータ: KSP-POS 年次、月次データ
期間 :年次2021年~2026年、月次2026年1月~2026年9月
地域 /店舗数 : 全国 食品スーパー695店舗
*KSP-POSは全国約1050店舗の食品スーパーから収集した販売情報データベースです。
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