かつてドラッグストア(DgS)は、食品の品揃えを強化することで来店頻度を高め、売上を拡大してきました。しかし、昨今の相次ぐ食品値上げの中で、その戦略は今も有効なのでしょうか。本レポートでは、2025年3月-8月のKSP-POSデータを用い、食品スーパー(SM)との比較からDgSにおける食品販売の最新動向と今後の変化の兆しを分析します。
ドラッグストア
【2024年12月】インフルエンザが流行り薬が不足すると「のど飴」が売れる?
インフルエンザが猛威を振るっており、医療機関は長蛇の列。2024年12月16日から22日の週、全国平均で1医療機関当たりの患者数が過去10年で最多、警報レベルを超える都道府県は36を超えているとのこと。その上、製薬会社の 不祥事などの影響で全国的に薬が不足しており、特に咳止めなどの供給不足が続いているそうです。
そんな状況の中、「のど飴」の売上が好調です。KSP-POSデータから、食品スーパーとドラッグストアにおける「のど飴」の販売状況を確認してみましょう。
【2024年10月】「令和の米騒動」その後、新米高騰で買い控えが続く
スーパーの棚に米がない!
2023年の猛暑による不作、インバウンド需要、災害に向けての備蓄、品切れに備えての買いだめ・・・など様々な理由で、日本人の主食として欠かせない米が一時店頭から消え、「令和の米騒動」とまで呼ばれたたことは記憶に新しいと思います。
8月後半以降、新米が入荷されれば店頭に米は戻ってくると言われていましたが、その後の米の販売状況はどうなっているでしょうか。KSP-POSを使って、食品スーパーとドラッグストアの状況を比較しながら検証してみましょう。
食品スーパーとドラッグストア、酒類のPOSデータを業態比較
発行日:2024年3月14日
KSP-POS マーケットトレンドレポート Vol.175
- 日用品だけではなく、食料品の買い物の場としても多く用いられるようになっているドラッグストア。
- ドラッグストアと食品スーパーでの売上の違いを比較してみると、酒類はドラッグストアの売上の方が大きい。
- ドラッグストアは品揃えが少ない分、売れ筋の上位品のシェアが高く、売れるものを置く事が重要。
- 一方で、少ない品揃えながらも新商品は食品スーパーとほぼ同じ比率で取り揃えている。
*POSデータの対象店舗数、抽出期間等は巻末参照。
【2023年11月】ドラッグストアで食品買いますか? ~スーパーとの違いを探る~
ドラッグストアで食品を購入する機会は増えていませんか?ドラッグストアではどんなカテゴリーや商品が売れているのでしょうか?スーパー(SM)とドラッグストア(DgS)の販売状況にどのような違いがあるでしょうか?KSP-POSデータを使って、いろいろな角度から検証してみましょう。
