2024年10月は30年ぶりの郵便料金値上げを始め、食品では年内最大の値上げがあると報道されていました。実際のPOSデータではどうだったのか、2024年10月以降と、直前期間との比較で、最新の値上げ実態を見ていきます。
KSP-POSとは、株式会社KSP-SPが提供する食品スーパーマーケットの市場POSデータです。
店頭での値上げの実態、値上げ後の販売状況などが月次データ、週次データで確認いただけます。詳細はこちら→
当期は、食品全体で前期比1.2%の価格上昇率となった。飲料大手各社が値上げを発表していたことから、飲料は7.5%と高い上昇率。加工食品のマイナスは特売などの影響と推測される。
*当期(2024年9月30日週~11月18日週)、前期(2024年8月5日週~9月23日週)
*本レポートでは、食品を約230分類に区分したKSP標準分類を利用。食品を約800分類に区分した詳細分類の問合せはこちら→。
出典:KSP-POS(食品スーパーマーケット)
平均価格の上昇率が高い主な分類は、下記の通り。
米の値上げは報道されている通りだが、カテゴリー平均価格は60%の大幅上昇。オリーブオイルも26%と高い上昇率となっている。
出典:KSP-POS(食品スーパーマーケット)
次に、アイテム別の平均価格上昇率を見る。
半数以上の商品は値上げなし。加工食品、菓子類、飲料は20%前後の商品で平均価格が3%以上上昇。
値としては過去報告と大差ないが、過去報告は前年同期比較。
今回は直前期間比である点を考慮すると、多くの商品が10月に一気に値上げされたと言える。
出現商品約21万アイテムの内、17%にあたる約3.5万アイテムが3%以上の値上げ。
その内、60%超(約2.2万アイテム)が販売数量マイナスとなっており、生活者の節約志向がうかがえる。
出典:KSP-POS(食品スーパーマーケット)
既に、2025年の値上げを発表しているメーカーも多く、来年も値上げを気にしながらの生活になりそうだ。今後も、KSP-POSを使った最新情報を報告していく。
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