発行日:2023年12月27日
KSP-POS マーケットトレンドレポート Vol.173
- 年間を通して平均価格は前年プラス、数量は前年マイナス。
- 乳酸菌飲料の好調は続いており、各メーカー前年プラスで推移。
- たまごの平均価格上昇の影響が大きく、ピーク時の2023年6月、10個入たまごは前年+93円まで上昇。
- なっちゃん等の果汁飲料も年間を通して前年プラスで推移。
*POSデータの対象店舗数、抽出期間等は巻末参照。
2023年 食品全体概況
2023は年間を通して平均価格が前年プラス、数量は前年マイナス。
▲KSP-POS食品SM(全国、2023年1月2日週~12月11日週)
▲KSP-POS食品SM(全国、2023年1月2日週~12月11日週計)
2023年 金額前期比アップ カテゴリーランキング ※
▲KSP-POS食品SM(全国、2023年1月2日週~12月11日週計)
※当期金額が1億円未満のカテゴリーは除外
乳酸菌飲料
2023年最も金額前年比の伸長が大きかったのは乳酸菌飲料。乳酸菌飲料は2023年も金額数量共に大きくアップ。全体の約7割の金額を占めるヤクルト本社をはじめとし、ほとんどのメーカーで金額前年比アップとなっており、好調な売上が続いている。
▲KSP-POS食品SM(全国、2023年1月~11月)
▲KSP-POS食品SM(全国、2023年11月)
畜産
たまご等を含む畜産カテゴリーは平均価格が大きく上がった事が金額前年比アップにつながった。
▲KSP-POS食品SM(全国、2023年1月2日週~12月11日週)
たまごの平均価格を見ると、10個入、6個入共に前期に比べて高い値になっている。2023年2月頃から上がりはじめ、5~6月がピーク。これに伴い、10個入の数量前年比がマイナスになった。8月頃から平均価格の上昇は少しずつ落ち着いてきているが、2023年11月現在でも前年と比較すると10個入で+66.5円、6個入で+32円という状況で数量前年比も依然としてマイナスが続いている。また、前年は10個入よりも6個入の方が平均価格が高かったが、2023年は逆転し、10個入の方が高くなっている。
▲KSP-POS食品SM(全国、2023年1月~11月)
▲KSP-POS食品SM(全国、2023年11月)
果汁飲料
果汁飲料は、果汁100%ではない果汁飲料から構成されているカテゴリーで、なっちゃんや世界のキッチンからソルティライチ等のブランドが該当する。果汁100%飲料は金額前年比96~104%と2023年は前年プラスマイナス4%の中で推移をしていたが、果汁飲料は常に110%以上と大きな伸長幅で推移を続けていた。
ブランド別に見ると、定番のなっちゃんが1~11月を通して金額前年比大幅アップで推移を続けている。また、天然水きりっと果実は、10月に大きくシェアが拡大した。
▲KSP-POS食品SM(全国、2023年1月~2023年11月)
▲KSP-POS食品SM(全国、2023年11月)
*KSP-POSの平均価格、金額は全て税抜です。
調査概要
POSデータ: KSP-POS 週次、月次データ
期間 :週次2023年1月2日週~12月11日週、月次2023年1月~11月
地域 /店舗数 : 全国 約800店舗
*KSP-POSは全国約1040店舗の食品スーパーから収集した販売情報データベースです。
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