発行日:2024年8月14日
KSP-POS マーケットトレンドレポート Vol.180
- グミは値上がりしても売上数量が大きく下がる事なく、直近3カ月は数量前年比もプラス推移で好調が続いている。
- 既存の上位ブランドの好調に加えて、その他のアイテム数も増加。店頭の棚も大きくなっており、カテゴリー全体で更に成長中。
*POSデータの対象店舗数、抽出期間等は巻末参照。
時系列
グミは過去12ヶ月連続で金額前年比プラスで推移を続けている。2024年2月以降は数量前年比もプラス基調。上位10ブランドで50%程度の売上を構成しているが、アイテム数では20%程度で上位以外の「他」が40%弱のシェアを占めている。また「他」はアイテム数が徐々に増えており、カテゴリー全体のアイテム数も前年プラスで推移。カテゴリー自体が大きくなっている事がわかる。
▲KSP-POS 食品SM(全国、2023年8月~2024年7月)
グミの平均価格は前期の2022年8月→2023年5月で106円→121円と15円高くなり、その後2023年9月→2024年1月で120円→128円と8円高くなった。1店当たりの平均取り扱いアイテム数は直近2024年7月で74アイテム。前年と比較すると8.8アイテム増えており、店頭で棚が大きくなっている事がうかがえる。
▲KSP-POS 食品SM(全国、2023年8月~2024年7月)
ブランド別
タフグミ、フェットチーネ、コロロ、忍者めしは12ヶ月連続で金額、数量共に前年プラスの売上。特に忍者めしは2024年4月以降金額前年比200%以上で推移。直近2024年7月の金額シェアは3.7%で6位まで上昇。また、シェア1位のピュレグミも金額では12ヶ月連続でプラス。数量も24年3月以降継続してプラス。
▲KSP-POS 食品SM(全国、2023年8月~2024年7月)
コーラアップ、タフグミ、カンデミーナは他のブランドよりも高い価格帯。反対にアンパンマングミとフェットチーネは低価格帯。全ブランドで平均価格が上がっているが、高価格帯のブランドの方が低価格帯のブランドよりも値上がりの額が大きい傾向にある。また、シェア上位のピュレグミ、果汁グミ、タフグミは値上げ額が大きく、2022年8月→2024年7月では30円以上高くなっている。特にタフグミは47円と大きく平均価格が上がっている。
▲KSP-POS 食品SM(全国、2022年8月~2024年7月)
アイテムランキング
2024年7月のアイテムランキング上位4商品は金額、数量共に前年プラス。また、数量/店と販売店率も前年を上回っている。平均価格は上位20商品全てが前年比プラスで価格が上がっている。
*KSP-POSの平均価格、金額は全て税抜です。
調査概要
POSデータ: KSP-POS 月次データ
期間 :月次2022年8月~2024年7月
地域 /店舗数 : 全国 食品スーパー916店舗
*KSP-POSは全国約1050店舗の食品スーパーから収集した販売情報データベースです。
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