エナジードリンクの好調が続く一方、リラクゼーションドリンクにも注目

発行日:2023年4月12日
KSP-POS マーケットトレンドレポート Vol.164

  • エナジードリンクの好調により機能性飲料カテゴリーは大幅伸長が続く。
  • 一方、逆エナジードリンクとも言えるカフェインレスのリラクゼーションドリンク「チルアウト」も直近1年で大幅伸長。
  • 売上規模はまだ小さいものの、サウナブームや快眠訴求トレンドの背景もあり、今後の動向に期待される。

*POSデータの対象店舗数、抽出期間等は巻末参照。

機能性飲料カテゴリー動向

ゼリー飲料やエナジードリンク等を含む機能性飲料カテゴリーは直近1年間、前年を上回る売上で推移を続けている。2022年4~2023年3月の12か月計で金額前年比113%、数量前年比112%と2桁の増加幅。


▲KSP-POS食品SM(全国、月次 2022年4月~2023年3月)

 

ブランド別

機能性飲料はどのブランドも大きな価格の変動は見られない。ブランド別に金額前年比を確認すると、ゼリー飲料(inゼリー、PERFECT VITAMIN)は前年2022年2~3月がコロナウイルス感染拡大の影響を受けて売上が大きかった為、2023年2~3月は前年マイナス。エナジードリンク(モンスターエナジー、レッドブル、ZONe)は前年比プラス基調で増加幅の大きい月が多く、機能性飲料カテゴリー全体の好調に寄与している事が分かる。

▲KSP-POS食品SM(全国、2022年4月~2023年3月計)

▲KSP-POS食品SM(全国、月次 2022年4月~2023年3月)

 

 

リラクゼーションドリンク「チルアウト」

眠気を覚ましたり、疲労を回復させる効果があるとされているエナジードリンク。このエナジードリンクが好調な一方で「リラックスを味わおう」と訴求するリラクゼーションドリンクのチルアウトも直近一年で大きく売上を伸ばしている。チルアウトの売上はエナジードリンクの各ブランドと比較すると小さく、規模感が異なる段階ではあるが、睡眠訴求商品など新しい健康価値がトレンドになりつつある昨今において(※)リラクゼーションやチルといったコンセプトは今後の動向に期待されるのではないだろうか。

※Vol.158参照 https://www.ksp-sp.com/open_data/topics/2022/0930.pdf

▲KSP-POS食品SM(全国、月次 2023年3月)

▲KSP-POS食品SM(全国、月次 2021年5月~2023年3月)

 

調査概要

POSデータ: KSP-POS 月次データ
期間 :月次2021年5月~2023年3月
地域 /店舗数 : 全国 約780店舗

*KSP-POSは全国約1040店舗の食品スーパーから収集した販売情報データベースです。

参考 :チルアウトブランドホームページ https://butfirstchillout.com/

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